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2007/10/12

茶道の作法【お茶会編】

お茶会を開いてみましょう

お茶の点て方・頂き方、お菓子の頂き方、立ち居振舞、お茶席作りのポイントなどが分かったら、さっそくお茶会を開いてみましょう。
「どんなお菓子にしようかしら。」「どんなお花にしようかしら。」「器はどれにしようかしら。」など、思いやりの心が詰まったお茶会は、心や生活を豊かにしてくれます。
お茶会は、基本はお茶とお菓子というスタイルですが、他にもちょっとしたお膳を出すスタイルもあります。
豪華でなくても「自分流お茶会」を計画して、ちょっとした心づくしを準備することで、お茶会はもっと楽しくなります。

お茶会に招かれたら

持ち物は

忘れ物がないか確認

お茶会への招待を受けたときは、積極的に参加しましょう。
持ち物は、お扇子、懐紙があれば大丈夫です。
着物でなくても膝の隠れる洋服でも構いませんが、洋服の場合、足袋の代わりに靴下を準備しましょう。靴下は派手でない方が良いので、白い靴下が無難でしょう。
これも汚れた足で上がらない、部屋を汚さないなどの思いやりの心を表すことになります。

お扇子の意味

挨拶や床や道具の拝見のときに、お扇子を膝の前に置くのは、それを結界(けっかい)の代わりにする意味があります。招かれた人だけがお扇子を持ちます。
結界とは、仏の世界と俗界とを区別するという意味です。
お扇子を膝の前に置くことで、相手を敬い自分をへりくだる態度を表すのです。
挨拶する人(招かれた人)は、自分と亭主(もてなしてお茶を点てる人)の間に結界を作り、挨拶を済ませて初めて結界が取り除かれるということになります。

懐石について

懐石の料理

懐石とは、よく耳にする懐石料理の由縁ですが、もともと茶料理のことです。
昔、禅僧が断食をして座禅を組むとき、火で温めた石を懐に入れて空腹をしのいだということから、「懐石」の名が付けられました。
ですから、懐石は、贅沢なご馳走ではなく、四季折々の食材を使った手料理で真心のこもったものがよく、献立は、一汁三菜が普通です。
懐石の料理を紹介しましょう。

懐石料理の内容
最初に出されるものです。ごく少量です。
みそ汁のことを指します。
向付(むこうづけ) 一献目の酒の肴のことです。この器は、食べ終わった後にも取り皿として使います。魚の細作りや和え物、酢の物が盛り付けられます。
煮物 椀に入れて出されることから椀物とも呼ばれます。
焼き物 焼き物と言いますが、蒸し物や揚げ物、炒め物も含めます。大皿に盛りつけられて出てきますから、向付の器に自分の分を取ります。
預け鉢 決まった料理法はありません。炊き合わせや酢の物、浸し物や煮物、冷やし物、揚げ物などから他と重ならないように選びます。
強肴(しいざかな) 酒の肴となるものです。うにや塩辛などの珍味が用意されることが多いようです。
小吸物(こずいもの) 箸洗(はしあらい)一口吸物などと呼ばれます。すまし汁に少量の添え物を小さなお椀に盛ります。
八寸(はっすん) 八寸とは、一辺が八寸くらいの器の名前です。山と海、水と陸、動物性と植物性のように2種類のものが対照的に盛りつけられます。
湯斗(ゆとう)
香の物(こうのもの)
湯斗には、おこげやいり米など香ばしいご飯をほんの少し入れ、熱湯を注ぎます。この料理のあと、お菓子、濃茶、薄茶と続きます。

懐石のお作法

  • 料理の途中にお酒を勧められる場合、盃は向付の横に置いておきます。
  • 向付は、お酒が出てから頂きます。
  • 箸を休ませるときは、箸の先を盆の左縁にかけます。
懐石料理を食べる女性

茶道の正式なお茶会でなければ、頂くための作法というのは、さほど厳しくしなくても良いのです。
しかし、懐石料理の意味や茶の湯の心を学んだ人ならば分かるでしょう。
「料理を作る人のおもてなしの心」「それを味わい感謝する心」そのふたつが交じり合うことで、豊かな気持ちになれることを。
これまで茶道の基礎知識で学んだことを生かしながら、お茶会を楽しみ、懐石料理を一層美味しく頂いて下さい。