自然の移り変わりを感じながら。

2007/09/28

茶道の作法【点て方・頂き方編】

飾り付けする女性

お道具が揃うと、すぐにお茶を点ててみたくなるものです。
茶の湯の心では、季節感を持つことで季節の移り変わりを楽しむことを大切にされています。
まずは気軽に好きなように楽しみ、背筋を伸ばし、手の指を揃え、しなやかで美しい動きでお茶の用意をすると良いでしょう。
少し慣れてきたら、お茶の席を盛り上げる演出を取り入れましょう。
便利な物や豪華な装飾、高価な品物がなくても、季節の趣を感じることができれば、いっそう豊かで潤いのあるものになるはずです。

季節感の演出

茶の湯では、掛け物(掛け軸)と花は大切なアイテムです。

季節の花を摘む

わざわざ花屋さんに買いに行く必要はありません。庭先や道端の草花に目を留めてみましょう。春には、可愛い小さな草花がたくさん咲いています。
花に目を留め、これが良いとかあれが良いと探しているときが、あなたにとって素敵な時間となるのです。
また、花瓶がなければ、身の回りにある可愛い空き瓶やガラスのコップ、湯のみやお皿に好きなように差してみましょう。一般的に「茶花」とは、咲き盛りよりも開きかけのつぼみや自然の厳しさと戦ってきた野の花が好まれます。

季節のアイテムを飾る

お茶を頂く女性

花の他にも、お正月、節分、節句、七夕、お月見などの季節の行事にちなんだ飾り物をしてみましょう。
掛け物がなければ、代わりに絵画や色紙、絵手紙、お雛様や五月人形、お月見に見立てた置物など、季節感の出る物を床の間や棚、テーブル、窓際などに飾ってみるのも良いでしょう。

お茶を点てる・頂く

お茶(薄茶)を点ててみよう

茶道では、お茶を点てるときに次のような順序で行ないます。
自宅で気軽に点てるには、この手順から気に入った所を取り出してやってみると良いでしょう。ふるったお抹茶に湯を入れ、茶筅でWの字を書くように手首を動かして混ぜるとおいしくできます。

  • 一礼する。
  • 建水(けんすい)※を左膝に揃えておく。
  • ふくささばきをする。
  • 棗(なつめ)※を拭く。
  • 茶杓(ちゃしゃく)※をふくさで拭く。
  • 茶碗(ちゃわん)に湯を入れる。
  • 茶碗の湯で茶筅(ちゃせん)通しをする。
  • 湯を建水に捨てる。
  • 茶碗を拭く。
  • お菓子をすすめる。
  • 棗からお茶をすくって茶碗に入れる(茶杓2杯)
  • 湯を茶碗に入れる。ふくさで鉄瓶(てつびん)のフタを押さえる。
  • 茶筅で茶を点てる。
  • 茶碗の正面を向こうへ回す。
  • 茶碗をお客に差し出す。

建水…茶碗をすすいだ水を捨てるための器です。

棗…お茶の入った器です。

茶筅…抹茶をかき回して分散させるための道具です。

お茶を頂く

お茶には、薄茶(おうす)と濃い茶(おこいちゃ)があります。
薄茶は、よく見かけるお抹茶のスタイルで、1人分ずつ点てますが、濃い茶は、とろりとした濃いお抹茶で、回し飲みをします。
濃い茶は、三口半飲んで飲み口を茶巾で拭き、次の方へ渡します。
よくお茶を頂くときに茶碗を回していますが、それは茶碗にこだわる茶道の心配りと考えて良いでしょう。
季節感のある絵、形、楽焼とか萩焼などの窯元、または由縁など、頂く側はしっかりと拝見することで、お互いの心を通わせる大切な儀式なのです。
お茶を出されたら、「ありがとうございます」の一礼をして茶碗を取り、茶碗の正面を避けるために時計回りに二回半ほど回して飲みます。
薄茶の場合は、全部飲みきります。飲み口の部分を親指と人差し指でつまんでぬぐい、懐の懐紙で拭きます。
その後、茶碗を拝見し、また二回半ほど回して、茶碗を取りに来た人に正面を向けて返します。