赤ちゃんや子ども、海外旅行者の方も。

2007/12/25

予防接種を受けましょう

予防接種を受けることは、赤ちゃんや子ども自身の健康を守るだけではありません。
みんなが接種することによって病気の蔓延を防ぐ効果もあります。
主な予防接種の種類と問題点について紹介します。

定期接種のワクチンの種類

麻疹・風疹混合(MR)

麻疹・風疹を発症した男の子

従来の麻疹と風疹のワクチンを混合したワクチンです。予防接種法の改正に伴い、平成18年4月から接種が始まりました。麻疹(Measles)と風疹(Rubella)の頭文字を取って「MRワクチン」と呼ぶこともあります。合計2回接種することが推奨されています。

ポリオ

ポリオ(急性小児麻痺)を予防するためのワクチンです。地球上からのポリオ絶滅を目指して、世界各国で投与の徹底を行なっているワクチンのひとつです。日本は2回投与方式ですが、海外では3回以上の投与が行なわれているため、海外に長期滞在する際には追加接種が必要となります。

DPT三種混合

「D」がジフテリア、「P」が百日咳(ひゃくにちぜき)、「T」が破傷風の略で、それぞれを混合したワクチンです。基礎的な免疫を保つために、合計4回接種することが勧められています。

BCG

BCG

結核を予防するためのワクチンです。乳幼児の結核予防に高い有効性が認められています。1回投与方式で、成人は通常、必要としません。

任意接種のワクチンの種類

水痘(みずぼうそう)

水痘(みずぼうそう)を発症

水痘を予防します。水痘は感染力が非常に強いため、早めの接種が必要です。患者と接触した場合でも、72時間以内に接種すれば、およそ8割の確率で発病が予防できます。

おたふくかぜ

おたふくかぜを発症

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)を予防します。発症する患者は4歳以下の幼児が半数以上とされています。成人してからかかると、ひどくなることが多いため、かかっていない場合はできるだけ予防接種を受けるようにしましょう。

インフルエンザ

A型およびB型インフルエンザを予防します。流行する前の10月から12月頃に、1〜4週間の間隔を置いて2回接種します。効果が現われるのに3週間から1ヵ月かかります。

B型肝炎

B型肝炎を予防します。日本ではB型肝炎ウイルスを持った母親から生まれた新生児に接種されますが、外国では新生児全員が接種しているケースが多いようです。

ワクチンの副作用

ワクチンの副作用に悩む女性

ワクチンは、細菌やウイルスなどを体内に入れるため、一時的に体が軽く病気にかかった状態になり、副作用として発熱や発疹などが現われることがあります。また、ワクチンとの因果関係がわからない症状や異常が見られることもあります。
また、ワクチンの改良が重ねられているものの、副作用によって重い病状に陥ることがごくまれにあります。しかし、ワクチンが必要となる病気の多くが生命に危険がおよぶ病気であるため、健康を維持するためにワクチン接種が不可欠とされているのが現状です。

予防接種の現在

Hibワクチンが認可

Hibワクチンが認可

平成19年1月、Hib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)ワクチンが承認され、接種が可能になりました。
インフルエンザb型(Hib)は、インフルエンザの中でも最も病原性が高く、乳幼児の細菌性髄膜炎の原因菌として問題となっていました。現在、Hibによる感染で5歳未満の子供(年間600人)が細菌性髄膜炎にかかっています。そして、そのうちの30%が、難聴のような重い後遺症が発症すると言われており、ワクチンの認可が待たれていました。

ポリオワクチンの切り替えを検討

ポリオは、患者や感染者の糞便をはじめ、汚染された水やミルクなどの飲食物を通して、ポリオウイルスが口から体内に侵入し、発熱や頭痛時に急性麻痺症状を起こす感染症です。
ポリオを防ぐためには、生ワクチンの接種が最良ですが、日本では1980年代からポリオの発症がないため、ポリオワクチンを飲むタイプの生ワクチンから、注射による不活化ワクチンへ切り替えることが検討されています。

安全性の高いワクチンの開発

日本脳炎ワクチンを接種した後、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)を発症した人が出たため、2005年5月から積極的な接種を見合わせることになりました。
日本脳炎ワクチンの接種とADEMの発症の因果関係は分かっていませんが、日本脳炎ワクチンの副反応によって過去にADEM発症者が出ていることを考慮し、現在は、安全性が高いワクチンが開発されるのを待ちながら、積極的な接種を見合わせている状態です。

関連リンク

日本ユニセフ協会

厚生労働省検疫所−海外渡航と予防接種−

武田薬品工業株式会社−予防接種・ワクチンのおはなし−