建築の疑問、質問にお答えします。
2006/03/01
建築設計Q&A

専門用語や専門知識が多いと言われている建築業界。ここでは一般的にあまり正確に知られていない質問・疑問を紹介しています。
Q.耐震等級って何?
「住宅性能表示制度」が導入されたことで、「耐震等級」という言葉をよく耳にするようになりました。 ここでは耐震等級について紹介します。
耐震等級とは
住宅性能表示の項目の中で、「構造の安定性」という項目があります。この項目の中に、3段階に等級が分かれた「耐震等級」があります。
| 耐震等級1 | 数百年に一度発生するといわれる地震に対しても、構造躯体が倒壊しない。 |
|---|---|
| 耐震等級2 | 数百年に一度発生するといわれる地震の1.25倍の力に対しても、構造躯体が倒壊しない。 |
| 耐震等級3 | 数百年に一度発生するといわれる地震の1.5倍の力に対しても、構造躯体が倒壊しない。 |
「耐震等級3」がオススメ
安心して毎日を過ごしたいと考えている人は、耐震等級3の住宅に住むことをおすすめします。 なぜなら、来るべき東海大地震、南海大地震、関東大地震等の規模が、数百年に一度の大地震と言われている阪神大震災をも上回るかもしれないという推測があるからです。
Q.タワークレーンの設置方法は?
建築工事中の高層ビルの最上部でよく見かける鉄塔を持った大きなタワークレーン。 一体、あんな大きなクレーンをどうやって昇らせたのか、そしてどうやって降ろすのか、 皆さんご存知ですか?図を使って分かりやすく説明します。
昇らせ方
下記を何度も繰り返すと、タワークレーンをビルの上に乗せることができるのです。

タワークレーンを使って、建物を数階分組み立てます。

数階分組み立てた建物の最上階のフロアに、クレーン本体を固定し、クレーンの油圧シリンダで、マストを引き上げます。

引き上げたマストを、組み立てている建物の最上階に固定して、今度はクレーン本体の上部を上昇させます。
降ろし方
これを何度も繰り返すと、最後のクレーンは人の手で分解され、エレベータで地上に降ろされます。

ビルに登っているクレーンを使って、ひと回り小さなクレーンを組み立てます

新しく作った小さなクレーンで、今までビルに登っていたクレーンを解体し、地上に降ろします。

ビルの上に残った小さなクレーンで、更にひと回り小さなクレーンを組み立て、大きい方のクレーンを解体し、地上に下ろします。
Q.ツーバイフォーって何?
「ツーバイフォー」という言葉は知っていても、正確にその内容を知っている人はあまりいないのではないでしょうか。
ここでは、ツーバイフォーについて説明します。
アメリカで生まれたツーバイフォー
ツーバイフォーは、19世紀に北アメリカで誕生しました。現在のアメリカやカナダなどの木造住宅は、 90%以上がツーバイフォー工法で建てられていると言われています。
ツーバイフォーとは

枠組壁の基本構造材に約2インチ×約4インチサイズの木材を主に使用していることから「2×4(two by four)工法と呼ばれており、 北米では木造住宅の一般的な工法となっています。
日本の在来工法の木造住宅が柱や梁、筋かいななどの“軸”で構成されているのに対しツーバイフォー工法は、床や壁、屋根などの“面”で構成する壁式構造を採用。優れた耐震性・遮音性・断熱性などを発揮します。
ツーバイフォーの特徴

ツーバイフォー工法は、規格化された大きさの木製の枠組に、合板などを張りたてたパネル(版)で床や壁、屋根を造る点に特徴があります。
ツーバイフォー住宅のメリット

ツーバイフォー住宅は、床や壁、天井は最初にパネルとして作られ、さらにそのパネルによってサイコロのように組み立てられています。
そのため、地震や台風などの外力をパネル全体で受け止めることができ、強い耐震性や耐久性を実現できます。また、同時に高い気密性や断熱性もツーバイフォー住宅のメリットです。
作業上でのメリット

ツーバイフォー工法の作業上のメリットは、
1.使用する部材の種類が少なくてすむ
2.接合が釘や専用の金物で比較的簡単にできる
3.工法がシステム化されているため、工程が分かりやすく分業がしやすい
などがあげられます。
いかがでしたでしょうか。
耐震等級やツーバイフォーは最近よく耳にするので、ご存知の方もいらっしゃったかと思います。詳しい特徴やメリットを押さえて頂き、これからの家づくりやリフォームの参考にして頂ければ幸いです。
関連リンク
国土交通省のホームページ。住宅性能表示制度や住宅における品質確保について詳しく説明されています。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/hinkaku/hinkaku.htm
耐震住宅の紹介ページです。日本住宅性能表示制度の評価基準や基礎地盤について、アパートを例にとって説明されています。
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